世界ランキング6位のイタリアは、7月15日から20日までウディネ近郊のカスティオン・ディ・ストラーダでアメリカ(世界1位)、プエルトリコ(2位)、日本(3位)、カナダ(5位)、オランダ(8位)、オーストラリア(10位)、中国(17位)を迎えて、第17回WBSC女子ソフトボール・ワールドカップ・ファイナルステージ2024を開催する。
イタリア代表はWBSC女子ソフトボールワールドカップ2023グループCで3位に入りファイナルステージに進出した。カナダに6-1で勝利するなど、輝かしいスタートを切ったイタリアだが、日本、フィリピン(15位)との連戦に敗れた。
プレーオフでは10被安打5失点したもののフィリピンを制した。
グループBのイタリアの投手陣(イリア・カッチャマーニ、アレクシア・ラカテナ、アリス・ニコリーニ、クリスティーナ・トニオロ)の防御率は2.37で、カナダ(2.56)と日本(1.65)を上回った。
フェデリコ・ピッツォリーニ・ヘッドコーチはWBSCの取材に対し、「投手陣には最高のパフォーマンスをしてもらわなければなりません」と語った。
イタリア・ソフトボールリーグの統計によると、カッチャマーニは8勝5敗、防御率2.16、ニコリーニは10勝1敗、防御率2.46。ラカテナは2試合に登板し、決定打なし。防御率は6まで上がっている。トニオーロは1試合に先発し、6回投球6失点。
イタリア・ソフトボールリーグ(またはセリエA1)は、週末に活動する9チームのリーグ。チームは2回のダブルヘッダーで4回対戦する。レギュラーシーズン終了後、上位4チームがプレーオフに出場する。
「選手たちはワールドカップのファイナルステージのようにトップレベルの相手と対戦しているわけではありません。しかし、彼女たちはワールドカップのレベルが何を要求するかを理解しています。我々は強力なディフェンスを頼りにしているし、打線もいい。どんなチームとでも互角に戦えるでしょう」
1964年生まれのピッツォリーニは、2020年からイタリアのヘッドコーチを務めている。2016年からは故エンリコ・オブレターのベンチコーチを務め、それ以前は、イタリアのU-16とU-19のコーチを務めていた。
ピッツォリーニ率いるイタリア代表には多くの期待が寄せられている。「今回のワールドカップのゴールは決めていませんが、ベストを尽くしてプレーし、それがどこにつながるかを見極めたいと思います」と語った。
「アメリカや日本を倒すのは難しいですが、アメリカと対戦することで、カナダ戦の可能性について多くのことがわかるでしょう」とピゾリーニ監督はコメントした。「まずは、中国戦で良いスタートを切らねばなりません」
イタリアは6月24日にウディネでキャンプを開始し、7月2日からアリゾナ大学と一連の強化試合を行なう。
「1週間トレーニングした後、素晴らしいチームと連戦します。これでワールドカップのレベルに仕上がっていくだろうと思います」
NCAAワールドシリーズでテキサス大学の左翼手兼第一打者を務めたイザベラ・デイトン外野手が、2023年のロースターに加わる。
デイトンは体育文化とスポーツを専攻し、2024年ワールドシリーズで大学生活を終えた。
ピッツォリーニ監督は7月9日に最終登録メンバーを発表する。
イタリアが開催国なので多くのファンの声援を受けながら戦うことになる。それはアドバンテージになるだろうか?
「間違いなくそうでしょう。昨年は、ファンがとても近くにいると感じました。プレーするのを楽しみにしています。選手たちはこのワールドカップを自分たちのキャリアのハイライトにしたいと思っています」