19/09/2024 1 記事を読む目安時間

WBSCフラッカ-リ会長ブータン訪問

WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は、4日間の訪問中に、ツェリン・トブゲ首相（写真）とIOC委員のJigyel Ugyen Wangchuck 王子殿下と会談した。

世界野球ソフトボール連盟（WBSC）のリッカルド・フラッカーリ会長は先週、ブータンへの4日間の訪問を終え、ブータン野球ソフトボール協会（BBSA）が競技発展において成し遂げた目覚ましい進歩を評価した。

BBSAは、2022年にWBSCの会員資格が承認されて以来、絵のように美しい風景、険しい山々、文化遺産で知られるヒマラヤの王国全土で野球/ソフトボールの振興に大きく貢献してきた。

雪をかぶった山々に囲まれたブータンは、世界に門戸を開きながらも、文化遺産の保護に力を入れていることで長年知られている。この魅惑的な背景のもと、リッカルド・フラッカーリ会長は 9 月 12 日から 15 日まで公式訪問を行い、この地域の野球/ソフトボールの発展にとって極めて重要な時を迎えた。

ブータン訪問は、フラッカーリ会長にとって、野球/ソフトボールが世界中の人々の生活やコミュニティーをどのように向上させているかを直接見るまたとない機会となった。また、世界野球ソフトボールデーを記念して1万ドルの備品助成金を獲得したBBSA会長 Karma Dorji 氏に直接祝福を述べることもできた。BBSAは、5月10日に開催された第1回世界野球ソフトボールデーを記念してソーシャルメディアを最も有効活用した全国連盟に選ばれ、BBSAの活動をさらに支援するための備品助成金を受け取った。

「この用具の寄贈は、ブータン全土における野球、ソフトボール、ベースボール5の成長と繁栄を促進することを約束し、世界の最も辺鄙な地域でさえ人々を団結させ、触発する私たちのスポーツの力を強調するものです」とフラッカーリ会長は述べた。

ブータンへの感動的な訪問を振り返り、フラッカーリ会長は、同国の野球・ソフトボールの将来に希望をもたらす草の根レベルでの素晴らしい活動に対してBBSAを称賛し、WBSCとして引き続きその活動を支援することを表明した。

「BBSAチームの友情、情熱、プロ意識に触れることが出来、私たちのスポーツが世界、特に若い世代に多くのものを提供できることを私に教えてくれました。WBSCがBBSAをメンバーに迎えていることを非常に誇りに思い、この旅の思い出を大切に致します」」とフラッカーリ会長は語った。

素晴らしい草の根開発活動に加えて、BBSA はオンラインでも活発な存在感を維持しており、ウェブサイトでは英語とゾンカ語の両方で最新情報を提供し、コミュニティ内で野球ソフトボールへの愛を育むことに尽力していることを示している。

フラッカーリ会長は、ツェリン・トブゲ首相、ブータンオリンピック委員会会長で国際オリンピック委員会委員のJigyel Ugyen Wangchuck王子殿下と面会する栄誉に浴し、両氏からブータン国内および地域における野球・ソフトボールの発展への支援を申し出られた。

野球の大ファンであるTobgay首相は、地域社会を活発かつ健康に保つ上でスポーツの力を認識し、最近アジアオリンピック評議会の副会長に選出されたWangchuck王子は、ブータンおよびアジア全域での野球/ソフトボールの発展に対する支持を表明した。

「トブゲ首相とWangchuck王子殿下との会談は、温かさと相互の尊敬に満ちたものでした」とフラッカーリ会長は述べた。「ブータンの野球・ソフトボールの発展に対する彼らの寛大なもてなしと揺るぎない支援に感謝しています」

学校内外でのスポーツの推進

フラッカーリ会長の今回の訪問のハイライトの一つは、ブータン教育省の関係者との会談だった。フラッカーリ会長は、教育省プログラム局長のTashi Namgyel氏、チーフ・プログラム・オフィサーの Sherab Phuntshok氏、チーフ・スポーツ・コーディネーターのNima Gyeltshen氏と有意義な話し合いを行った。彼らの会話は、スポーツを国家教育カリキュラムに組み込むこと、特に若者の身体活動への参加を奨励することを中心に展開された。

「私はWBSCの都市型スポーツであるBaseball5を強く支持しています。このスポーツは最小限の用具しか必要としません。チームワークや戦略的思考を学び、新世代のアスリートを啓発エキサイティングでテンポの速い試合に参加する機会を学生に提供するため、ブータンの学校にとって理想的なスポーツになると信じています」とフラッカーリ会長は語った。