アスリートの発言力強化を目指し、WBSCがWBSC選挙の投票方法の変更を承認
03/10/2024 1 記事を読む目安時間

アスリートの発言力強化を目指し、WBSCがWBSC選挙の投票方法の変更を承認

WBSC執行役員会は、来年タイのバンコクで開催される次回のWBSC選挙総会でアスリート代表選挙が改善されるよう、投票方法の変更を承認した。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)執行役員会は、次のWBSC選挙総会でのアスリート代表を役員選出に向け、新たな投票の仕組みを承認した。

WBSCのすべての決定においてアスリートの声が反映されるよう、執行役員会には男子野球、女子野球、男子ソフトボール、女子ソフトボールからそれぞれ1名ずつ、計4名のアスリート代表が選出される。

2025年にタイのバンコクで開催される次回のWBSC選挙総会を前にこの選挙方法が承認されたことを受け、WBSC会長のリッカルド・フラッカリは執行役員会で「アスリートたちによってアスリート代表が選ばれることは、アスリートたちの発言力を維持し続けるためだけでなく、わたしたちの競技を今後も発展させていく上でも非常に重要なことです」と語った。

これまでは、電子メールによる投票が行われていたが、今度の投票方法では、まず加盟競技連盟が、国内のアスリート委員会のメンバーからアスリート代表を選出すし(アスリート委員会を持たない連盟の場合は、アスリート代表を任命)、そのアスリート代表が投票実施を監督する。そして投票が終了したら投票が実施されたことを確認する署名をし、集めた投票用紙を投票総会で提出する。

WBSC執行役員会4名のアスリート代表選挙に投票できるのは、選考総会10日前までにアスリート委員会の委員もしくはアスリート代表の選任を届け出た加盟連盟のみ。

投票資格に変更はなく、投票権を有するのはトップ代表チーム選手、アスリート代表、アスリート委員会の委員のみ。

一方、WBSC執行役員会は新たな委員会の設立と新たな規約付則を承認した。これにより、野球とソフトボールの各部門の理事会が廃止されて代わりに野球委員会とソフトボール委員会が設立され(2023年12月6日のWBSC総会で承認)、野球プロリーグ委員会の創設が承認された(2024年5月11日のWBSC執行役員会で決定)。

委員会規約については、透明性を高め利害の対立を避けるため、法定委員会の全委員(以前は委員の過半数)が独立委員でなければならないと変更された。

また、WBSCの会計監査による2023年の収支報告が承認されたほか、チャド野球・ソフトボール連盟の新規加盟とマリアナソフトボール協会の加盟解除が承認された。

オリンピックの首都ローザンヌから近いスイスのプリーに本部を置くWBSCは、アジア、アフリカ、南北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアの137の国と地域に204の国内連盟と準会員を擁する野球とソフトボールの世界統括団体。

WBSCは公式ナショナルチームが参加するすべての国際大会を統括している。該当する大会は、プレミア12、ワールドベースボールクラシック、野球ワールドカップ(U-12、U-15、U-18、U-23、女子)、ソフトボールワールドカップ(U-15女子、U-18女子、U-18男子、U-23男子、女子、男子)、公式種目のベースボール5(シニアとユースのワールドカップ)、eスポーツ、オリンピックの野球、ソフトボール、べースボール5大会。

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