世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、9月12日の理事会で承認された「2025年禁止物質・禁止方法リスト」を公表した。
2025年1月1日に発効するこのリストは、国際競技連盟、主要競技団体、国内オリンピック委員会、国内パラリンピック委員会、国内アンチ・ドーピング機構など、WADA規程を受諾しているスポーツ団体に義務付けられている8つの国際基準のひとつである。WADA規程は、競技会及び競技会外において禁止される物質及び方法、並びに特定の競技において禁止される物質及び方法を定めている。
WADAのオリビエ・ニグリ事務局長は 「2025年のスポーツにおいて禁止される物質や方法の不用意な使用を避けるために、アスリート、その側近、そしてすべての関係者が主要な変更点の概要を読むことを奨励します。特に、世界中のドーピング防止機関におかれましては、このリストと関連文書を、アスリートやその関係者、その他管轄下にある関係者と共有されるようお願いいたします」とコメントした。
物質または方法が新たにリストに追加されるには、以下の3つの基準のうち少なくとも2つを満たしていると判断されなければならない。
- スポーツのパフォーマンスを向上させる、または高める可能性がある。
- アスリートにとって、実際の、または潜在的な健康上のリスクがある。
- スポーツの精神に反するもの
現在の2024年禁止物質・禁止方法リストおよびアンチ・ドーピングに関する詳細は、WBSC公式サイトのアンチ・ドーピングのページを参照のこと。