世界ランキング1位の日本が5位のベネズエラを5-1で破り、WBSC U-23野球ワールドカップ2024スーパーラウンドで2勝1敗とした。先発の谷脇弘起とリリーフの松田賢大、林田夢大がベネズエラを2安打に抑えた。日本は3回裏に試合の主導権を握り、そのまま勝利した。
ベネズエラの右腕ブラヤン・メディナは1回裏にピンチを招いたが、メディナは、高橋隆慶と相羽寛太を三振に仕留めて、この回を切り抜けた。
2回表、ベネズエラは、日本人先発の谷脇弘起を相手にペドロ・マルティネスが内野安打で出塁し、犠打で二塁へ進むと、右翼手のセサル・イドロゴが2ストライクを見送って3球目を選び、右中間を破るタイムリーヒットを放った。
2回裏、ツーアウトで、吉川海斗がこの日最初の日本のヒットを放ち一塁に到達。吉川は二盗を決め、捕手ジョバニー・リベロの捕逸で前進した。メディーナはこの回をゴロアウトに仕留めて終わった。
3回裏、日本は、1アウトから同点に並ぶ。右翼手の村上裕一郎がメディナの5球目を捉え左中間へ本塁打を放った。
ベネズエラの先発投手は野口泰司に四球を与え、野口は西村進之介の初球で二盗を決めた。日本の中堅手・野口は結局ストライクで2アウトになったが、相羽寛太の右中間を破る深い二塁打で日本が勝ち越し、メディナが降板。ベネズエラはクリスティアン・フェルミンを救援に立たせピンチを脱した。
4回裏、日本はリードを広げる。有馬諒が内野安打で出塁し、エラーで二塁へ進むと、吉川海斗のフルカウントからの二塁打で得点。吉川も山田拓也の左中間に伸びる二塁打で生還した。
ベネズエラのマウンドには無死二塁でレオナルド・ルーゴが上がった。ルーゴは最初の打者を四球で歩かせたが、村上をダブルプレーに打ち取った。山田はこのプレーで3塁に進んだ。
ルーゴは2死球1四球で日本に5点目を許し、ホセ・グスマンとマウンドを交代。右腕のグスマンが投手返しを処理しピンチを切り抜けた。
松田賢大と林田悠斗が継投で無失点に抑え試合が終了した。
日本は13日(金)14:30(現地時間)、ニカラグア(世界17位)と対戦する。両チームは2勝1敗で並んでおり、この試合はメダルラウンドの行方を占う重要な試合となる。ベネズエラ(1勝2敗)は19:00(現地時間)から中国(24位)と対戦する。