マドンナ・ジャパンのベテランで、現在は阪神タイガース女子チームに所属する三浦伊織が、甲子園球場で行われた日本プロ野球(NPB)の「侍ジャパンDAY」の始球式に招待された。
三浦は記者団に、とても緊張しマウンドで滑ってストライクを投げられなかったと語った。「恥ずかしかったけど、それでも楽しかったです」
31歳の左利き中堅手の三浦は、2012年、2014年、2016年、2018年のWBSC女子野球ワールドカップで日本の優勝に貢献した。
女子野球アジアカップで優勝し、11打数7安打、打率.636で打点王に輝いたが、彼女は「もっとできたはず」と振り返る。
「私は打なければならないところで打てなかったと思います。でも私の前後に打った楢岡美和と川端友紀がしっかりと役割を果たしてくれていたので、私は次のバッターに繋げることだけを考えていました」
三浦はチームの経験者として責任を感じている。「代表チームに入った当初は先輩たちがどっしりと構えていてくれたのでリラックスしてプレーできました。これからは若い選手たちが伸び伸びとプレーできるように私がしっかりする番です」
第9回女子野球ワールドカップ・グループBでは、6度の世界チャンピオンに輝いた世界ランキング1位の日本が優勝候補に挙げられている。ホームの三次市(9月13~18日)で対戦するのは、チャイニーズ・タイペイ(世界2位)
、ベネズエラ(5位)、キューバ(7位)、プエルトリコ(9位)、フランス(16位)だ。
「2018年のワールドカップでは無敗でしたが、キューバ戦では5回で1-0と先制されて本当に焦りました。そんな劣勢の中でも乗り越えて勝つことができましたが、やはり油断は禁物だと思いました」
三浦自身も3打点でこの4-1の勝利に貢献した。
三浦は、WBSC女子野球ワールドカップの新しい2ステージ制について意見を述べた。「日本で女子野球がどんどん増えています。侍ジャパンとして日本開催のこの大会に出場することで、彼女たちにとっていい環境が作れると思います。そして私たちがいいプレーができれば、それで多くの人が女子野球に興味を持って応援してくれると思います」
グループBの上位2チームは、決勝大会でグループAの1位と2位、ワイルドカード2チームと対戦する。カナダのサンダーベイでは、グループAが8月8日から13日まで行われ、決勝大会となる次のステージは2024年夏に開催される。