中国 WBSC女子ソフトボールワールドカップで1994年以来のメダル狙う
10/07/2024 1 記事を読む目安時間

中国 WBSC女子ソフトボールワールドカップで1994年以来のメダル狙う

「カナダとイタリアを倒さなければなりませんが、戦う準備はできていると信じています」中国はWBSC女子ソフトボールワールドカップに向けたウォーミングアップとしてカロンノ市国際大会に参加している。

かつての強豪の中国は、7月15日から20日までイタリアのカスティオンズ・ディ・ストラーダで開催されるWBSC女子ソフトボールワールドカップファイナルステージで表彰台を獲得し、栄光の復活を目指す。

現在、WBSC/KONAMI女子ソフトボール世界ランキング17位の中国は、1996年のオリンピック銀メダルと3度の女子ソフトボール・ワールドカップ表彰台(銀メダル2個、銅メダル1個)を経験しているが、2020年東京オリンピックの出場権を獲得できなかったため2022年にはトップ10から外れていた。

WBSC女子ソフトボールワールドカップで中国は、1986年と1994年に銀メダル、1990年に銅メダル、さらに1998年から2010年までの4度4位に入賞したが、その後、2012年に5位、2014年と2016年には7位、そしてWBSC女子ソフトボール世界選手権2018では10位と順位を落としていた。

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「ベスト4入りを目指し、メダル獲得に努力します」と中国のChang Dong Tangヘッドコーチはイタリアのカロンノ市国際大会でWBSCに語った。ファイナルステージに向けてのウォーミングアップとなるこの国際大会で、中国はチェコや、同じくファイナルステージグループBに出場するオーストラリア、オランダ、プエルトリコと対戦する。「(ファイナルステージの)オープニング・ラウンドでのイタリアとカナダとの2試合はメダル獲得の上で大変重要な試合ですが、私たちは戦う準備はできています」と語った。

Tang(56歳)は2022年に中国のヘッドコーチに就任し、昨年のワールドカップグループBで3位に入賞してファイナルステージへの進出を決めた後、第19回アジア競技大会でも中国を銀メダルに導いた。

中国はスペインのバレンシアで開催されたグループBで3位となりファイナルステージ進出を決めた。非常に競争の激しいグループリーグを4勝3敗で終え、オープニング・ラウンドではオランダとプエルトリコを破ったが、プレーオフでは両国に敗れた。打線は打率.279、2本塁打。投手は防御率1.4。

1999年から中国軟式野球リーグで四川チームの監督を務めてきたTangは、代表チームのヘッドコーチに就任した後、国営通信社の新華社に「長い中断期間を経て国際大会に復帰しましたが、私たちはアジアの強豪であるという自分たちの立場を明確に理解しています」と語った。

Women's Softball World Cup Finals Schedule

そして次の中国のステップは、2024年の女子ソフトボールワールドカップファイナルステージで強豪国の地位を獲得することだと付け加えた。「私たちのロースターは主に2023年のチームに基づいているので、ポジションごとに個々の調整を行っただけです」と言い、

「多面的にアプローチしています。まず投手陣はスピードを安定させながら、ストライクゾーンのコントロールとオフスピードの質を向上させました。打者は主にストライクゾーンの高い球やオフスピードの球を打つ練習をし、コンタクトを向上させ、コンディショニングにも力を入れました。私たちは常に体調を優先しているのは、コンディションの良い選手はランニングゲームやディフェンスなど、あらゆる面で良い結果を残すと確信しているからです」と加えた。

「私たちの強みは、一貫した目標を持つこと、相互信頼、そして団結力でしょう。ワールドカップへの意気込みは強く、勝利への決意は固いです。選手たちは監督の要求をそのまま試合で実行してくれると思います」

中国は7月15日に開催国のイタリア(世界6位)し、翌日にはカナダ(5位)と対戦する。オープニング・ラウンド(グループA)の最後の試合では、前大会優勝で世界1位のアメリカと対戦する。

中国の女子ソフトボール人口はジュニアレベルを含めて1000人以上。