世界ランキング1位の日本と7位のカナダが、カーネクスト presnents WBSC女子野球ワールドカップファイナルステージ2024の開幕戦を勝利で飾った。カナダは5位のメキシコを7-2で破り、日本はアジアの宿敵チャイニーズ・タイペイ(世界2位)を9-4で下した。
3位ベネズエラが遠征ロジスティクスの問題で出場できずにアメリカの不戦勝となり、日本と4位アメリカが1位に並んだ。
開会式では、リッカルド・フラッカーリWBSC会長がビデオメッセージで選手たちに感謝の言葉を述べた。
「これから7日間、世界チャンピオンの座をかけて、6カ国のトップ選手たちが17試合を戦います。この場所に集い、私たちの愛する野球をプレーしてくれる選手のみなさんに感謝いたします」と述べた。
「新フォーマットの成功を支えてくれた開催地の関係者のみなさんや当局に心から感謝いたします。全チームの健闘を祈ります。選手の皆さんはスポーツ界のスーパースターです。どうか大会を楽しんでください、幸運を祈ります」
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WBSC女子野球ワールドカップファイナルステージ2024の開会式では、アニシナベ族のイナドジウン(文化)が中心となり、パウワウ・ダンス・スタイルの伝統に敬意を表した太鼓のパフォーマンスが行われ、アルゴンキン公立学校の母国語合唱団がカナダ国歌をオジブエ語で歌った。
フォート・ウィリアム先住民の現酋長ミシェル・ソロモンとサンダーベイ市長ケン・ボシュコフが大会の開会を宣言した。
カナダ-メキシコ 7-2
初回に5点を奪った世界ランキング7位のカナダが、同5位のメキシコに7-2で勝利した。アレクサン・フルニエが5回を投げて勝利した。
メキシコの先発はロサ・デル・カスティーヨ、カナダはアレクサン・フルニエ。
1回表、カナダが2四球と安打で1点を先制。マディソン・ビランのタイムリーで追加点をあげ、2-0とした。さらに2アウト満塁からゾーイ・ヒックスが3ランを放ち、早々に5-0と大きくリードを広げた。
2回表、開催国カナダはさらに2点を追加。2アウト、ランナー二塁、セナ・キャタロールが2塁への悪送球で得点。さらにアンドレアンヌ・ルブランが二塁打を放ち、カナダの7点目となった。
2回裏、メキシコが2点を返す。ガブリエラ・サンドバルが一死満塁でフォースアウトに倒れるが、ダニエラ・イバラが三塁から得点した。続くサマリア・ベニテスもタイムリーを放ち得点した。
3回表、メキシコはロサ・デル・カスティーヨに代えてマリセラ・アギレラを投入。
6回裏、フルニエに代わってミシェル・ロッシュに投手交代。先頭打者を死球にするが、デイ・ベダールの貴重なアシストを受け、最初のアウトを確保した。ロシュはこの回を無失点で切り抜けた。
7回裏、ロッシュは右翼手のエミリー・バクスターに助けられ、ファーストアウト。しかし守備エラーでカナダに点を奪われ、カナダの勝利で試合が終わった。
日本-チャイニーズタイペイ 9-4
世界ランキング1位の日本は、先発の森若菜投手の堅実な投球でアジアの宿敵チャイニーズ・タイペイを破った。三浦伊織、川端友紀、楢岡美和が2安打の活躍を見せた。
チャイニーズタイペイの先発はWen-Ching Hsieh、日本は森若菜。
第1打席は両チームとも得点チャンスを逃す。日本はスクイズに失敗し、チャイニーズタイペイはピッチャー返しで本塁アウトとなった。
2回表、三浦伊織がツーアウトから2点タイムリー二塁打を放ち、日本が先制。
三浦はそのまま三塁まで進塁し、只埜榛奈のタイムリーで3-0とした。
3回裏、日本がダブルプレーに失敗し、チャイニーズ・タイペイが得点チャンスをつくる。満塁からの四球押し出しで1点、さらにYi-Hsuan Chiuの2点タイムリーで同点に追いついた。
4回表、川端友紀の犠牲フライで出口が生還。さらに楢岡もタイムリー二塁打を放ち、日本は5-3とリードを広げた。
5回表、リリーフのYu-Pei Chenを相手に、岩見香枝がタイムリー、さらにピンチヒッターの中村柚葉と三浦が内野安打でさらに1点を追加し、この回日本はあわせて2点を入れた。
5回裏、チャイニーズ・タイペイは、Chiao-Yun Huangの二塁打とPei-Chen Huangのタイムリーで1点を返し、7-4と点差を縮めた。
6回表、日本は長田の犠飛でダメ押しの1点を追加。Yi-Hsuan Chiuが華麗なキャッチでこの回を終わらせた。
6回裏、日本は久保夏葵に投手交代。リリーフの久保は2本のヒットを許したが、三振でピンチを切り抜けた。
7回表、チャイニーズ・タイペイはLi-Ching Huangに投手交代。日本は相手失策を生かして1点を加え、9-4とリードを広げた。
アメリカ-ベネズエラ 7-0
10時(現地時間)に予定されていた3位ベネズエラ対4位アメリカの試合は、ベネズエラが移動にロジスティクスの問題があったためチームを編成できず試合を棄権した。大会の技術委員会はこの試合を没収し、アメリカの不戦勝が決まった。
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