WBSC U-23野球ワールドカップ3日目 韓国とニカラグアが無敗をキープ
08/09/2024 1 記事を読む目安時間

WBSC U-23野球ワールドカップ3日目 韓国とニカラグアが無敗をキープ

3日目の結果、グループAの首位はオーストラリア、日本、プエルトリコ、中国の4チームが並んだ。グループBはニカラグアと韓国が無敗で首位に立ち、ベネズエラが1ゲーム差で追う。

WBSC U-23野球ワールドカップ2024の3日目、無敗を維持しているのは2チームのみとなった。

韓国(世界6位)がオランダ(7位)を下し、ニカラグア(17位)はチャイニーズタイペイ(3位)との劇的なナイトゲームを制してグループBの首位に立った。一方ベネズエラ(5位)は南アフリカ(31位)にコールド勝利しグループ3位。

グループBでは、日本(世界1位)が、それまで無敗だったオーストラリア(15位)を下した。グループAでは無敗のチームはなく、4チームが1位タイで並び、オープニングラウンドの最終2日間を盛り上げる。プエルトリコ(10位)と中国(24位)が、それぞれイギリス(18位)とコロンビア(11位)に大勝し首位に並んだ。

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日本-オーストラリア 4-1

日本は劣勢からオーストラリアに逆転して勝利を決めた。U-23侍は5回表にすべての得点を奪った。

オーストラリアの先発は豪速の右腕キーレン・ホール、日本は後藤凌寿。

高橋隆慶は2回表、ホールからシングルヒットを放ち、この試合最初のヒットを記録した。高橋はセカンドゴロに倒れたが、ホールは西村慎之介を150キロの速球で空振り三振を奪った。

オーストラリアはその裏、得点機を逃す。一死満塁の場面で、後藤はジェイク・バーンズを空振り三振、ベンジャミン・フィエレンツィを一ゴロに仕留めた。

ホールは吉川海斗と山田拓也をそれぞれ二ゴロ、一ゴロで仕留め、3回表2アウト。オーストラリアのラクラン・ブルック(左腕)がマウンドに立つと、たった1球で今里凌をセカンドゴロに仕留めた。

3回裏、オーストラリアが先制する。ワンアウト満塁からジョー・スティーブンスのセンター前タイムリーでライが生還して先制。後藤はニコレットをダブルプレーに打ち取り、危機を脱した。

4回表、一死一塁で後藤の後を継いだのは西村大賀。

5回表、日本が4点を奪い逆転。山田拓也のセンター深くに飛ばした2点タイムリー二塁打を放ちブルックを降板させた。

さらに高田幸汰が救援のディラン・クラーク(右腕)から2ランを放ち、日本はリードを4-1に広げた。

佐藤亜蓮と林田悠斗が最後の6つのアウトを取った。

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ニカラグア-チャイニーズタイペイ 4-3

ニカラグアがチャイニーズ・タイペイを下し、無敗でグループBの首位をキープした。チャイニーズ・タイペイは同点チャンスを作ったが、本塁アウトに終わった。

チャイニーズ・タイペイの先発はKuan Yin Chen、ニカラグアはファン・ゲイタン。

2回表、ニカラグアは、クリスチャン・モレノとオドラニエ・マタモロスが適時打を放つなど4連続ヒットで先制した。

2回裏、左翼手のShun Ho Wangが左中間へのモンスター級の本塁打を放ち同点に並ぶ。

3回表、ニカラグアが猛攻を仕掛ける。エンマヌエル・アブルトは、カウント2-0から2ランホームランを放ち、これでニカラグアは4-2とリードしたが、チャイニーズタイペイが異議を唱え、現場検証の結果ニカラグアの一塁手はホームプレートを踏んでいなかったことが判明。彼は3アウトとなり、得点は1点のみ加算され、ニカラグアは3-2のリード。

5回表、ニカラグアのゴドウィン・ベネットが1点を追加。二塁打を放ち、盗塁で三塁に進むと、エラーで得点した。

5回裏、先頭のYu-Ching Tsengがカルロス・ロドリゲス投手から二塁打を放つと、 Shun-Ho Wangがエラーで一塁に到達した隙に得点した。

7回裏、ニカラグアのマウンドにはブライアン・トーレスが上がった。一死でチャイニーズタイペイはNian-Hao Wangが三塁に到達。Nian-Hao Wangはサードゴロで得点を試みるが、2アウトとなった。トーレスはHeng-Yu Hoをセカンドゴロに仕留めて試合が終了させ、セーブをマークした。

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韓国-オランダ 4-1

初回の3ランが韓国の流れを作った。その後は投手陣が試合をコントロールし、韓国はオランダを破って無敗を維持した。

韓国の先発はKi-Ho Park、オランダの先発はクリス・スチュアート。

韓国はヒットを打つことなく2点を先制。スチュアートは2四球1死球で満塁を招き、暴投で1点を許した。キム・ドンヒョンの犠牲フライとキム・シアンのタイムリーで3-0までリード。オランダはエドビン・イラウスキンを救援に立たせてこの回を切り抜けた。

3回裏、韓国は、2アウトから失策と四球で得点チャンスをつかみ、Doonhyun Kimの適時打で1点を追加した。

Hyunseok Choi がParkに代わって3アウトを奪い4回を終わらせた。

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プエルトリコ-イギリス 8-3

プエルトリコは6回に5点を奪ってイギリスを下し、大会2勝目を飾った。

プエルトリコの先発はアグネル・ミランダ、イギリスはザックス・ソホスキー。

ミランダは2回に制球に苦しみ、1死球2四球で満塁のピンチを招くと、イギリスはジェイクアン・スミスの犠牲フライと2つの内野安打で2点を入れて先制した。

3回裏、プエルトリコが逆転。ルイス・ゴンザレスが2点適時打を放ち同点に追いつき、ルイス・ヘルナンデスの犠飛で逆転に成功した。

4回表、ミランダに代わってシャデル・コロンが登場。

6回表、イギリスが2アウトからウォレス・クラークのタイムリー二塁打で同点。プエルトリコはカルロス・ローゼスにボールを託し、この回を切り抜けた。

6回裏、プエルトリコは5点を奪って勝利した。ソホスキーはランナー2塁と1塁で降板。プエルトリコはバントでランナーを進め、オスバルド・トーレスのヒットで勝ち越す。さらにランダル・ディアスの犠牲フライで5-3とし、フェリックス・モラレスが2点適時二塁打を放ってリードを開いた。

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中国-コロンビア 4-3

第5回WBSC U-23野球ワールドカップで中国はコロンビアを下し、2勝目を挙げた。試合は両先発投手は序盤制球に苦しんだが、その後投手戦を繰り広げた。

コロンビアの先発はホセ・ガルセス、中国はCairang Huadang。

左腕のCairang Huadangは一塁走者を牽制しようとしてボークを犯し、この日最初の失点を許した。コロンビアは送球エラーで2点目を追加。

ガルセスは2四球1死球で2失点を許し、1アウトを取ることもできぬままカルロス・マルドナドと交代。しかし、マルドナド(右投)は最初の打者に死球、2人目に四球を出して3-2と逆転を許す。中国はAiqi Zhangがダブルプレーに倒れたが、4点目を獲得した。

Huadangは5回表に四球を一つ与えるまで、守備陣の助けもあって10打者を連続凡退させる活躍を見せた。

コロンビアのブルペン陣も4回裏まで10者連続凡退に抑えたが、その後、ディエゴ・チキージョがQirui Wuにバントを打たれた。

6回表、コロンビアが1点差に迫る。無死一、二塁の場面でHuadanから右腕のYu Jun Li に交代。しかし、コロンビアは2者連続ゴロで得点した。

7回表、先頭のブランリン・ジャラバが内野安打で出塁し、同点のチャンスをつくったが、 Li が続く3打者を凡退させ、試合は終了した。

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ベネズエラ-南アフリカ 10-0

ベネズエラはわずか6イニングで南アフリカにコールド勝利を決めた。

ベネズエラの先発はカルロス・カンポス、南アフリカはジョシュア・トライブ。

2回裏、ベネズエラは、セサル・イドロゴの2点適時三塁打で先制。

5回裏、ベネズエラはさらに6点を加点。ヒットは、ジルベルト・イダルゴの2ランを含むわずか3本。残りはリリーフのケビン・コスティガンが許した四球によるものだった。

6回裏、ベネズエラは2点を追加し、得失点差ルールでコールド勝利となった。

カンポスとリリーフのクリスティアン・フェルミンとオズワルド・モリは南アフリカを2安打に抑えた。

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