アスリート委員会のランドルフ・オドバーとエリカ・ポリドーリ、委員会連絡調整担当エイミー・パークがWBSC初の国際オリンピック委員会(IOC)公認セーフガーディングオフィサーにまもなく認定される。
IOC認定証は今回初めて発行されるもので、このコースでは基本方針、処置手順、システム構造などアスリートのセーフガーディングに関する報告があった場合の対応策や、アスリート優先アプローチ、オフィサーの役割、監督機関の責任などについて学ぶ。
スポーツのセーフガーディングに関するこの国際プログラムはIOCの医療科学委員会の支援のもと企画された。
同プログラムの統括ディレクターは、スポーツライツソリューション部長でIOCセーフスポーツコンサルタントおよびIOCデピュティセーフガーディングオフィサーのKirsty Burrows氏 (UK)、IOC医療プログラムシニア部長、医療科学部およびIOCセーフガーディング・オフィサーのスーザン・グレイニグ氏(UK)、セーフスポーツ・インターナショナル委員長のアン・ティバス氏(UK)。
またIOCはスイス、ローザンヌのオリンピック・ミュージアムにて9月12日に認定式を行うことを発表した。
セーフガーディングオフィサーの役割は、WBSCのベンチュウ・ロー事務局長が統括するWBSCインテグリティユニットが重要視する使命だった。
ベンチュウ・ロー事務局長は「WBSC規程ではWBSC公認国際大会に出場するアスリートはだれでも安全に競技に参加する権利を有すると明確に記しています。これは差別、ハラスメント、いじめのない敬いのある環境で試合をしたり練習をできることであり、スポーツの世界にも社会にも差別、ハラスメント、いじめ、もしくはアスリートを悪用することはあってはなりません」と語っている。
WBSCワールドカップには専任セーフガーディング・オフィサーがおかれ、現場でアスリートをアシストする。またアスリートはsafeguarding@wbsc.orgに連絡することもできる。
WBSCインテグリティユニットは2021年初めに#SafeCallキャンペーンを開始し、9月には「“An Athletes Guide to Safe Sport”(安全なスポーツへのアスリートガイド)」の動画を2本公開した。