世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の人気アーバン型競技のBaseball5は、2026年ダカール・ユースオリンピックの成功に「重要な役割」を果たすだろうと、WBSCのリッカルド・フラッカリ会長は期待を込めた。
インドのムンバイで開催された第141回IOC総会での第4回ユースオリンピック(YOG)ダカール2026組織委員会のプレゼンテーションを受けて、フラッカリ会長は次のように述べた。「先週トルコで開催されたWBSCユースBaseball5 ワールドカップの第1回大会が大成功を収めましたが、ダカール2026でもこのアーバン型競技であるBaseball5 が重要な役割を果たすのを楽しみにしています」
「2025年に開催される次回のWBSCユースBaseball5 ワールドカップは、ユースオリンピックの予選となります。世界中、特にアフリカでのベースボール5の人気から判断すると、大成功間違いないと期待しています」
世界最高の若手アスリートが集結するYOGダカール2026は、2026年10月31日から11月13日まで開催。Baseball5は初開催となる。
大会は3つの開催地(ダカール、ディアムニアディオ、サリー)で実施され、スポーツを通じてセネガルを変革するきっかけとなることを目指すとともに、将来のYOG開催地の青写真となることを目指す。
現地組織委員会の会長であるセネガルIOC委員のママドゥ・ディアニャ・ンディアイェ氏が、第141回IOC総会でダカール2026のプレゼンテーションを指揮した。
セネガル共和国のマッキー・サル大統領はビデオで、「ディアイエ会長と組織委員会チームは、2018年のブエノスアイレスで交わされたすべての約束が果たされ、ダカール2026YOGがオリンピックファミリー全体にとって歴史的な成功を収めるよう、たゆまぬ努力を続けてくれると確信しています」とメッセージを送った。
「私たちの目標は一丸となって2026年にダカールで開催されるYOGを大成功させ、セネガルだけでなく、世界中の若者にポジティブな影響を与えることです」と、ダカール2026のIOC調整委員会委員長で、元オリンピック水泳選手、ジンバブエ出身の新IOCエクゼクティブ理事、カースティ・コベントリー氏は語った。
「大会開催までまだ3年ありますが、すでにYOGはセネガルの何千人もの若者たちに影響を与え、YOGが地域社会にもたらすレガシーを構築しています」とコベントリーは付け加えた。
ダカール2026の重要なイニシアチブのひとつに、10月31日から11月4日まで開催される第2回ダカール・アン・ジュー(ダカール・イン・ゲームズ)がある。このイベントは、YOG開催に向け、セネガルの地域社会にスポーツとオリンピック精神をもたらすことを目的としている。さまざまなスポーツイベントやワークショップを通じて、ダカール・アン・ジューは地元の青少年を巻き込み、身体活動を促進し、オリンピック・ムーブメントの価値についての認識を高める。
「キッズ・オリンピック・スキル」イニシアティブは、スポーツを通じた教育と青少年の参加を促進するために2024年に開始される予定で、この全国的なプロジェクトでは、6歳から18歳までの子どもたちに、YOGに先駆けてさまざまなスポーツに挑戦する機会を提供する。
第1回ユースBaseball5ワールドカップは、日曜日にアンカラ(トルコ)で行われた決勝でキューバがフランスを破り優勝した。
銅メダル決定戦ではメキシコがホスト国を破った。
この歴史的な大会には、5大陸12チームが参加した。
ガーナ、チュニジア、ザンビアがアフリカ代表として出場した。1つの国際大会に3つのアフリカチームが出場したことは、5対5バージョンの野球/ソフトボールであるBaseball5 のアフリカ大陸で持つ可能性を示している。
WBSCが2021年9月にその新しい種目を各国のオリンピック委員会に提示して以来、Baseball5はアフリカで発展を続けている。
タンザニアでは2022年5月に初のBaseball5アフリカ選手権が開催され、ガーナでは2023年5月に第1回ユースBaseball5アフリカ選手権が開催された。