WBSC ベースボール5主要ルールを変更 安全性と試合の流れの強化を目指す
01/09/2024 1 記事を読む目安時間

WBSC ベースボール5主要ルールを変更 安全性と試合の流れの強化を目指す

競技をより洗練させ、すべての参加者にとってより安全でダイナミックな環境を作るためのWBSCの取り組みの一環として、ベースボール5のルールが変更された。9月1日から実施。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は、ベースボール5における選手の安全性の向上、フェアプレーの推進、ゲーム体験の充実を目指し、一部のルール変更を発表した。

変更部分は、WBSCのサイト上で公開されている最新版のWBSC ベースボール5ルールブックに含まれている。これはWBSCの、競技をより洗練させ、すべての参加者にとってより安全でダイナミックな環境を確保するための継続的な取り組みの一環だ。

主な変更点は、ランナーがバッターボックス得点することを認めてホームプレートでの衝突を回避する新ルール、チームに戦略的な柔軟性を与えるタイムアウトの導入、フェアプレーを確保するためのスポーツマンシップに反する行為に対する規制の強化などが挙げられる。

WBSC Baseball5 RuleBook 2024

バッターボックス - WBSCは、ホームプレートでの衝突を減らすために、三塁から来た走者がホームプレートを直接踏む代わりに、バッターボックスを使って得点できるようにする新ルールを導入した。この変更は、走者と野手の衝突のリスクを減らし、試合をより安全にすると同時に、競技の公平性を保つことを目的としている。

タイムアウト - もうひとつの重要な最新ルールは、タイムアウトの導入だ。各チームに1セットにつき30秒のタイムアウトが1回与えられるようになった。これにより、チームは再編成、調整、より効果的な試合運営を行うことができる。コーチはタイムアウトを要求し、それを直接ホームプレート審判に伝え、適切な記録を取らなければならない。

スポーツマンシップに反する行為 - WBSCはスポーツマンシップに反する行為に関するルールも強化した。ゲームオフィシャルが、選手、コーチ、チームマネージャーを含む代表団のメンバーからスポーツマンらしくない行為を発見した場合、その者は退場させられることがある。代表メンバーがゲームオフィシャルの決定に抗議した場合、口頭または書面による警告を受けることがある。2回目の警告を受けた場合は、自動的に退場となる。

異物の使用 - ボールのグリップを向上させるために松ヤニや接着剤のような異物を使用することは、現在明確に禁止されている。そのような物質を使用した選手は自動的に退場となる。

ルールブックのすべての修正箇所を詳細に説明した文書は、英語版とスペイン語版が用意されている。

WBSC Baseball5 RuleBook 2024 Adjustments

ベースボール5公式ルールブックは今回で第6版となる。WBSCの新しいアーバン型種目のための最初のルールセットは、専用ウェブサイトと競技を説明する動画とともに、2018年3月1日に発表された。その後、2019年1月、2020年2月、2020年9月、2022年10月と版を重ね、メキシコシティで開催された第1回WBSC ベースボール5ワールドカップの直前に第6版が発表された。

2023年9月7日、WBSCは第1回WBSCユースベースボール5ワールドカップに先立ち、ベースボール5の新ルールブックとゲームマネジメントシステムを発表した。