WBSC女子野球ワールドカップフィアナるステージを控えたアメリカ代表監督ベロニカ・アルバレス 「誰も過小評価していません」
25/07/2024 1 記事を読む目安時間

WBSC女子野球ワールドカップフィアナるステージを控えたアメリカ代表監督ベロニカ・アルバレス 「誰も過小評価していません」

元スター捕手で、MLB女子野球アンバサダーを務めるアルバレス監督は「U-21の大会も見てみたい」と語った。

世界第4位のアメリカは昨年カナダのサンダーベイで開催されたWBSC女子野球ワールドカップ・グループAを無敗で首位通過した。7月28日から8月3日までサンダーベイのポート・アーサー・スタジアムで再び開催されるカーネクスト presents WBSC女子野球ワールドカップ・ファイナルステージ2024にはグループステージのメンバー20人のうち17人を再び起用する。

17歳の高校生右腕投手のソフィア・ブロデリクスクはロースターに登録されている唯一のルーキー。そのほか2023年のロースターに入っていない2選手は、2019年の女子野球パンアメリカン大会に出場したUCLAのソフトボール・ジュニア、ケイト・ブラントと、前回2018年のWBSC女子野球ワールドカップでロースター入りしたアマンダ・ジアネローニ

ヴェロニカ・アルバレス監督は、17人の復帰選手がチームのスピリットと相乗効果に貢献してくれるだろうと語った。「新しく入った選手は3人だけですが、20人の選手たちの改善を務めてきましたのでチームは変わりました。私たちが選手たちの中に作り上げたチームのスピリットは、文字通りその強さです。このチームには打撃にパワーがあります」と語った。

アメリカは昨年、打率.383、5本塁打、14二塁打でグループBを制した。投手陣はさらに素晴らしく、2度の世界チャンピオンに輝いたアメリカは29イニングでわずか2失点、防御率0.48だった。

世界ランキング1位の日本が7連覇を達成するのか、それともアメリカが2006年以来のタイトルを獲得するのかに注目されている。アメリカは2016年は7位、2018年は4位で今回メダルを獲得すれば2014年以来の表彰台となる。

昨年、カナダとメキシコを抑えてグループAを首位で通過したアメリカのアルバレス監督は、自国の可能性に関しては先走ったりしていない。

「私たちは誰も過小評価していません。どのチームも金メダルをかけて戦う最高のチームです。私たちは全員がベストを尽くし、全員が金メダルを獲得するチャンスがあると信じています」

CAN vs AUS 20230812-8204

メジャーリーグベースボール(MLB)は3月、アルバレスを史上初の女子野球アンバサダーに任命した。「アンバサダーとしての私の役割は、スポーツを成長させ、女の子や女性にプレーする機会を与えることです。(女子野球は)ポジティブな方向に成長していると思います。短期間で少女たちがプレーする機会が増え、女性たちが成長しています。女子野球がオリンピック競技となることをこの目で見たいですし、WBSCやさまざまな国によってサポートされるU-21の大会も見たいです」と加えた。

全米アマチュア野球協会(USA Baseball)は、アメリカにおける女子の公式試合には、WBSC女子野球ワールドカップや大陸別予選などのWBSC公認大会があるが、より若い女子にはもっと多くの機会があるという。

全米アマチュア野球協会とMLBは提携して、12歳から18歳の女子に育成の機会を提供している。女子の大会にはMLBブレイクスルーシリーズ、エリート育成インビテーショナル、大学体育など、メジャーリーグが主催するイベントがある。

2024年代表チームの登録選手のち、7人はアメリカの大学で野球をプレーしているか、プレー経験がある。ジリアン・アルバヤティ投手兼外野手はカリフォルニア州立大学サンマルコス校の2年生、ジェイミー・ボーム投手兼内野手はローズ・ハルマン工科大学の2スポーツ選手(バスケットボールと野球)、エリス・バーガー投手兼内野手はバード大学でプレーすることになっている。一方、ニキ・エッカート投手兼外野手とベス・グリーンウッド捕手はロチェスター大学でプレーし、オリビア・ピカルド投手兼外野手は2022年にブラウン大学に入学し、NCAAディビジョン1で野球をプレーする初の女子選手となった。