世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の国際ソフトボールシーズン開幕まであと3週間弱にせまった。2024年には世界中のソフトボールファン待望の3大会が、いずれも2ステージ制の新方式で行われる。
この夏イタリアでは第17回女子ソフトボールワールドカップファイナルで世界チャンピオンが決定し、男子ソフトボールワールドカップとU-18女子ソフトボールワールドカップはグループステージが実施される。2024年シーズンは合わせて136試合が繰り広げられる。
新方式では、ワールドカップのグループステージとファイナルステージが2年かけて行われる。男子ソフトボールワールドカップとU-18女子ソフトボールワールドカップには合計18チームが参加し、グループステージでは3つのグループに振り分けられる。
第18回男子ソフトボールワールドカップは、6月12日にメキシコのエルモシージョでグループA、7月10日から14日までカナダのプリンス・アルバートでグループB、9月17日から21日までアメリカのオクラホマシティでグループCが開催される。
第2回U-18女子ソフトボールワールドカップも同じ方式で行われる。グループAはブラジルのサンパウロで7月23日から27日まで、グループBは中国の平潭で8月14日から18日まで、グループCはアメリカのダラスで8月29日から9月2日まで開催される。ブラジルはWBSCソフトボール・ワールドカップ初開催。2ステージ制という新しいフォーマットにより多くの都市に開催するチャンスをもたらしていることがわかる。
各グループの2チームとワイルドカード2チームが、2025年に開催されるファイナルステージに進出する。
各グループ6チームが1回戦総当たり戦を行い、上位4チームがプレーオフに進出する。プレーオフではまず3位と4位が勝ち抜き戦を行い、その後1位と3位対4位の勝利チームが戦い、勝利チームがファイナルステージ新種への1枠目を手にする。さらに敗者復活戦で第1戦の勝利チーム(3位対4位)と第2戦の敗戦チーム(1位対2位)が対戦し、来年のファイナルステージ進出2枠目を決定する。
ファイナルステージのワイルドカード枠決定基準は以下の通り(優先順)
- 基準1:開催国はワイルドカード1枠を確保
- 基準2:前回ワールドカップの最終順位に基づくグループステージ3位までのチーム
- 基準3:前年度末のWBSCランキングの最高順位に基づくグループステージ3位以内のチーム
男子ソフトボールワールドカップファイナルは2025年7月8日から13日までプリンス・アルバートで、U-18女子ソフトボールワールドカップファイナルはアメリカのダラスで開催される。
女子ソフトボール・ワールドカップファイナル
2ステージ制を導入した最初の大会が女子ソフトボール・ワールドカップだ。昨年はグループステージが行われ、この夏ファイナルが開催される。
グループAからはアメリカとオーストラリア、グループBからはプエルトリコとオランダ、グループCからは日本とカナダがファイナルに進出し、さらにグループステージで3位の中国とイタリアが加わり、あわせて8チームが2024年王座をかけて戦う。
8チームは2グループに分けられ、上位2チームがスーパーラウンドに進出。スーパーラウンドで好成績を収めた2チームが決勝、3位と4位は3位決定戦を行う。
イタリア野球ソフトボール連盟(FIBS)が2024年7月15日から20日まで、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州北東部のカスティオン・ディ・ストラーダでファイナルを開催する。