WBSCソフトボールワールドカップ大会新規定 エルモシージョより導入

水曜日にエルモシージョでグループAで開幕するWBSC男子ソフトボールワールドカップは、新しい大会規定が導入される最初のソフトボールワールドカップとなる。

ソフトボールワールドカップ規定2024の最大の変更点のひとつは、複数のチーム間で勝敗が並んだ時に使われるTQB（チームクオリティバランス）の導入である。WBSCソフトボールワールドカップの最新の大会規定詳細はこちら。

チームクオリティバランス

2024年のソフトボールワールドカップにおいてもっともおおきな変更点として導入されるTQB（チームクオリティバランス）は、攻撃と守備の両方のスタッツやイニング数を含んで算出される計算式で、より包括的で公平なシステムである。

この変更は、WBSCの全大会における一貫性を高めることにも貢献し（野球大会では過去11年間TQBを使用）、競技操作の防止にも役立つ。

TQBとは、1イニングあたりの得点（得点／打席でのイニング）と1イニングあたりの失点（失点／守備でのイニング）の差のこと。勝率が並んだチームはTQBが高い順に順位が決まる。

大会規定により、複数のチームの勝敗が並んだ場合は以下のリストの順番で決着する。基準（1）で順位決定が解決されない場合、基準（2）が適用、さらに必要な場合は以下の基準が順次適用されていく。

1. 同順位チーム間の試合で勝利したチームを上位とする
2. チームのクオリティバランス（TQB）および同率チーム間の試合の勝敗成績

注：3チーム以上の勝敗成績が並んだ場合、基準1でも順位が決まらない時は、TQBが最も高いチームを1位とする。TQBは（得点／攻撃数）-（失点／守備イニング数）で算出される。TQBが高い順に決まる。

3. 自責点・チームクオリティバランス（ER-TQB）が最も高いチーム
4. 同勝率チーム間の試合で最も高い打率を記録したチーム
5. コイントス

その他の変更点としては、大会が終了できなかった場合の優勝チーム決定方法が大会の形式やステージの違いを考慮しながら詳述されている。

また、ドーピング・コントロールのセクションにも若干の変更があり、より詳細な手続きとルール、より具体的な違反行為、罰金、出場停止処分の設定、不服申し立て手続きと通知発送に関する細かな変更が加えられている。